日日是今帳…5月28日
古民家Hibicoreの女将が『ずれずれなるままに』今日の『ウタ』を綴る『日日是今帳』
散歩の途中、犬が畔で歩みを止めるとこちらも立ち止まってあたりを眺める。両側に広がる田んぼ。道の先の今は誰も住んでない家。その奥の山並み。遠くの草刈機の音。ウグイスの声。国道を走る車の音。いつもの風景の中で今日は田んぼの水のことが頭に浮かびました。水の張った田んぼですくすく育っている苗ですが、稲の姿になっている頃には水は抜かれています。毎年見ているはずなのにどのタイミングで無くなるのか覚えていません。今年はしっかり観察してみようと密かに決意(笑)明るい光が全てを美しく輝かせ、心地よく吹く風。こんな日に縁台に腰掛けて庭を眺めているとこれで十分という言葉が浮かんできます。今日の被写体は花が咲き始めたドクダミ。家の周りを埋め尽くしますが、清楚な白い花をつけるので抜くに抜けず。写真はとても小さなドクダミ。石段の隙間に咲いたのであまり成長できなかったのか、虫に喰われて花もいびつな形になっています。ちょっと痛々しく感じるけど、当のドクダミはこちらの感傷など関係なくただ今を生きているんでしょうね。下の小さな蕾が明日にでも開きそうなので、足元に注意して階段を歩かねばです。
2020年5月28日
そよぐ風 どくだみの白 青い空