日日是今帳…2月15日
古民家Hibicoreの女将が『ずれずれなるままに』今日の『ウタ』を綴る『日日是今帳』
曇りから雨になり、また少し陽が射したかと思ったら小雨に。そんな昨日の夕暮れに街から戻ると、西の山にもやがかかっていました。車中から眺めるその風景は山水画のような美しさでした。二十代の頃、中国の桂林の写真集が好きでよく見ていたのを思い出しました。青くくっきりと見える山並みも美しいですが、霞んだり滲んだりした山並みもまた味わいがあります。写真はすっかり枯れ果ててしまった庭のホトトギス草。シダやツワブキなど緑の多い庭なので、枯れ具合が目立っています。写真を撮る時に気づいたのですが、その根元に新しい葉が見えていました。最初ギボシ?と思ったのですが、ギボシが出るのはもっと後なのでホトトギス草のようです。枯葉の下にあると若い緑葉の命の力強さがより鮮やかに感じられます。霞がかかった山がそれはそれで美しいように、若葉を見守るように静かに佇む枯葉もまた美しいなと思ったりする今日でした。
2020年2月15日
冬枯れて 命また来ぬ ホトトギス