日日是今帳…5月20日
古民家Hibicoreの女将が『ずれずれなるままに』今日の『ウタ』を綴る『日日是今帳』
昨日は思いもかけぬ冷え込みと強い風。庭の樹々もゴーっと風に吹かれ踊るそんな夜に『旅の音楽家 Mario&Haru』のライブを開催。いつもの様にコーヒーの空き缶を流れる水音を聴きながらスタート。ボサノバ、オリジナルソングの数々、面白トークのマジックショー、数台のウクレレと次々出てくる民族楽器を使って全員参加の『しあわせいちご』の演奏会。大人も子どもも被り物をつけて歌い踊り歩く古民家の夜の怪しくも楽しい風景。スペシャル楽器のビリンバウの弦が奏で始めてすぐ切れたのも、この夜のライブが深く記憶に残るできごとの一つ。『どっどど どどうど どどうど どどう』と風の又三郎の歌を歌いながら、楽器が立てた風音が庭の強い風音と相まってつながった外と内の世界。そしてなんと、その風の楽器をMarioさんがヒビコレにプレゼントしてくれました。源氏物語にも登場しますが、古来から魔を払うのに弓の弦を打ち鳴らす習わしがあったようです。風の楽器の音を聴きながら、そんなことをふと思い出しました。今、ちょっと新しいことをヒビコレでやりたいなと妄想していたところだったので、まさに風起こし!写真の椅子の上に乗っかっているのがその楽器です。興味のある方はヒビコレに来た折に鳴らしてみてくださいね。昨日も今日もありがたいことに、日日是好日です。
2018年5月20日
音つれて 旅人来たる 風の宵